今やどこで感染してもおかしくない新型コロナウィルス感染症(COVID-19)。
わが家も味覚過敏を持つ長男ハリーが最初に感染し、私も感染。
主人と次男のタイガは無症状のため、検査せずに隔離生活を送りました。
ずっとワンオペ状態で家事育児を行ってきたため、長男ハリーの味覚過敏について主人はどれだけ大変かを把握しておらず、食事を作ってもらう面で困ったことに…。
主人は一人暮らしはしていたものの、ほとんど家事をしない人…。
普段「災害対策」として防災グッズをそろえている人も多いと思いますが、主として家事を担っている人ができなくなった場合についてどうするか、家族で話し合っていますか?
主人はあたふたしながらなんとか、加工食品もうまく取り入れながら乗りきりました!
今は「レシピサイト」や「レシピ動画」などもたくさんありますね。
自分たちが食べるものは検索すればなんとかなるものの、「味覚過敏」のハリーを持つ我が家にとっては波乱の10日間で、良い教訓になりました。
わが家の簡単レシピ2品と買っておいたら便利なものをご紹介
- 切って炒めて簡単!じゃがバタコーン
- くるっと巻いて焼き揚げのピッグインブランケット
- 普段食べられる冷凍食品や加工品など
必ずしも「これでなんとかなる」わけではないですが、レシピや買っておいた方がいいものを参考に、あなたのお子さんに合う食事をパートナーや家族にも理解してもらえるきっかけにしてくださいね。
食事を作る人が「女性」に偏った結果
育児に関する男性の参加率は、私がハリーを出産したころに比べるとさらに高くなっているように感じるものの、出産というイベントはどう頑張っても男の人に変わってもらうことができません。
なんとなく女の人が中心で育児も家事も…となってしまうよね
わが家でももちろん、私がほとんどの家事育児を担ってきていて、これからもこの構図は変わりそうにありません。
その結果、どうなったかというと
晩ごはん何したら?
ハリーには何食べさせたらいいん?
ごはんはどんだけ炊いたらいいん?
・・・・今しゅふは私じゃないし~
えええぇぇ!!
「自分で一旦考える」、「どういったものが食べられるのかを最初に聞く」が全くない状態でした。
今ならネットや動画配信などで作り方は調べればわかるものの、味覚過敏のあるその子にとっての食べられるものというのは、やはりマイノリティのためにやすやすと見つかるものではありません。
だからこそ、普段からこういったものが食べられると情報共有や専用のレシピを残しておくことが大切です。
実際に作ってもらったレシピ
普段、パートナーが料理をする人ならちょっと難しいものでもできると思いますが、そうでないなら簡単にできるものが無難です。
実際に作ってもらったのはこちらのレシピ。
味付けはシンプル!じゃがバタコーン
味付けに使うのは「マジックソルト」。炒めるだけのシンプル料理なので、普段料理をしない人でも「これならできる」と思ってくれるはずです。
- じゃがいも 中くらい1 – 2個
写真ではじゃがいも3つですが、気持ち多いかもしれません
男爵いもだとホクホクになります - 魚肉ソーセージ 1 – 2本
1本70グラムの物を使用 - 缶詰コーン 1/2缶
一缶の固形量120gの物を使用 - マジックソルト 適量
もしくは塩コショウ、顆粒コンソメや鶏ガラなど - バター 適量
マーガリンやサラダ油でもOK
- 洗ったじゃがいもを耐熱の容器に入れ、ふんわりラップをしてレンジで火を通す。
100gあたり600wで2分が目安です。
皮ごと温めるので、竹串などで穴をあけておくとはじりません。
レンジのゆで野菜機能がある場合はそちらを使ってもOK。 - 竹串や爪楊枝でさして、柔らかくなっていたら熱々のうちに皮をむく。
- 一口大に切る。
小さいお子さんがいる場合には、小さめに切ってあげましょう。
- 食べやすい大きさに切る。
斜め切りにすると箸でつかみやすくなります。
- 熱したフライパンにバターを溶かし、じゃがいもを焼く。
こんがりさせたい場合は、大さじ2 – 3程度の油で焼きましょう。 - 切った魚肉ソーセージとコーンを入れて炒める。
- マジックソルトで味付けをととのえる。
- 材料の配分は適当でも大丈夫!
- 味付けが物足りない場合は、しょうゆや鶏ガラなどを少量足してみてください。
- じゃがいもはしっかりと柔らかくする。
普段料理しない人が作る前提なので、分量など細かいことは気にしないことが大切です。
調味料もお好みの物を少量ずつ足して「味見をする」ことを忘れないようにしましょう。
巻いて焼くだけのピッグインブランケット
ピッグインブランケット(ピッグスインブランケット:Pigs in Blankets)の簡単バージョンです。
日本で作られるピッグインブランケットは、ほとんどがふんわりしたパンケーキなどの生地で巻いたものですが、イギリス料理の一つで本来はソーセージ(日本でいうウィンナー)をベーコンで巻いて焼いたもの。
肉を肉で巻くという発想は斬新に思いました(笑)。
今回は残りがちな餃子の皮を使った一品です
- ウィンナー 6本
餃子の皮の幅くらいの長さ、直径は1.5センチ程度のもの
皮なしウィンナーが食べやすいです - 餃子の皮 6枚
大きめの物を使っています
焼売の皮でもOKです - スライスチーズ 3枚
半分に切って使います
その他のチーズでもOKです - 水 適量
餃子の皮をくっつける用に使います - 油 適量
- スライスチーズを半分に切る。
ベビーチーズなどの場合は、細長く3 – 6等分に。 - 必要に応じてウィンナーも縦1/2、1/4サイズに切る。
- 餃子の皮でウィンナーとチーズを巻き、重なる部分に水でぬって留める。
- 気持ち多めの油をフライパンに熱する。
大さじ3 – 5くらい、足らない時は足してください。 - 餃子の皮が全体的にきつね色になるまで焼く。
- チーズが溶け出るので、できるだけ真ん中に置いて巻く。
- 餃子の皮に火が通ればOK。
- 皮ありのウィンナーを使う場合は、爪楊枝で穴をあけたり、切込みを入れるのを忘れずに!
油で揚げ焼きにするのではじけると危ないです。
主人はここに缶詰のコーンを巻いていました。食感がプチプチとしていて、ハリーもタイガも大喜びでした。
その他作ってもらったもの
ハリーは食べられないけど、他の家族は食べられる…そういったものもありました。
- たこやき
- イカとキノコの炒め物
- 肉じゃが
- 豚バラ大根
- 鮭のムニエル
- カレイの煮付け
我が家では頻繁にたこ焼きをします。もちろん、ハリーはタコは食べませんが…。
「たこ」の代わりに「ウィンナー」や「かにかま」、「ちくわ」などを使って作ります。
別に具材を準備するだけなのでそんなに手間はかかりません。
その他の料理は、買い置きして冷凍していたものや「ネットスーパー」で食材を買って、主人がYoutubeで作り方を見ながら作ってくれました。
買い置きしていたのは〇〇するだけの加工品
主人は炒める程度の料理しかできなかったものの、なんとか励ましてハリーが食べられるものを作ってもらいました。
お子さんに合わせて焼いたり温めたりするだけで食べられるものを買って置いてくださいね。
下準備はOK!簡単な手間で一品のもの
我が家で準備していたもの、それは…
- コロッケ
- 冷凍食品
- パスタ
- レトルトカレー
- 袋ラーメン
備蓄して置いているものと変わらないですね(笑)
ただ、被災したときに洗い物ができないと考えると、どれもちょっと備蓄品としては頼りないなと思っています。
味覚過敏の子には、サクサクした揚げ物の衣が苦手だという子もいます。
ハリーもとんかつなどの衣は苦手ですが、コロッケだけはなぜかリクエストに上がることもしばしば。
もしかして肉が嫌いなだけかもね…
ハリーは本当はレトルトのカレーが嫌い。
野菜はなく、お肉だけ入っているものもありますが、家で作るものとは何か違うようです。
わが家のカレーは圧力鍋を使うので、主人にはハードルが高かった様子
インスタントのラーメンやうどんなど、中に入っているものによっては食べられないことも…。
特にネギが嫌いで食べ終わるまでに40分以上かかることもあり、できるだけ省く手間のない袋めんを選ぶようにしています。
たまにラーメンのスープにゴマが入ってるんだよね
レトルトやインスタントも頻繁ではなくても、被災したときや今回のような時に普段から子供が食べられるものかをチェックしておく必要はありそうです。
自治体からの食料品
私が住む自治体からは食料などは基本、自分たちで連絡しない限りもらえません。
しかし、ハリーが軽い喘息があって「リスク」がプラスされたためか、保健所から簡易配食について連絡があり活用することにしました。
どうせなら私の分も頼めばよかったと後悔…
その中でハリーが食べられるものもあって
- たまごパン
- お魚ソーセージ
- ドリンクゼリー
- 牛乳(常温保存できる小さいパック)
など…
種類によっては食べられないものもあるので、食べられるものリストの共有をしておくのが大切です。
今回、うちの自治体での簡易配食はコープさん(コープの宅配 公式サイトはこちら)がしてくれているもので、わが家は利用していないけど検討してみたい充実さでした!
まとめ:普段からの協力と共有を
主人は慣れない料理作りに家事全般と大変な療養でしたが、私自身もハリーの食事について今一度共有が必要だなと感じました。
特に子供に何らかの手助けが必要であれば、育児や家事に積極的にかかわっていない人も情報として共有しておくことは大切です。
- 食べられる加工品、総菜などをわかるように共有しておく
- 簡単に作れるものを普段から作ってもらう
また、今回は自治体からの配食がありましたが、日持ちするようなものや簡単に食べられるものが多かったのが印象。
体調が良くて料理できるようであれば、ネットスーパー(ライフ(公式)・ライフ(amazon)/西友/イオンを利用)なども活用してみてください。