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味覚過敏とわかるまで|子供が出すメッセージってなに?

子育てで大変なのは、毎日のお世話もそうですが何をしてほしいのかわからないことも多くて、思い通りにいかずにやる気をそがれることが一番大きいこと。

特に2歳前後の時は好みが激しいけど、何で嫌なのかわからずにさんざん悩む毎日。

さらに食事は子供の成長のことを考えて、毎日バランスよく、年齢に応じたおかず…と言わば素人同然の状態からひと一人の管理を行わないといけないため、大変。

ほんと子育てっていろんなスキルを要求されて、難易度高めです…

この記事ではハリーの小さい頃からの食事と、味覚過敏だと確信するまで嫌がっていたことをご紹介します。

こんなことがイヤでした

  • 食べ物以外で口に入れるおしゃぶりや歯ブラシ
  • 帽子や靴下、おむつなど服にも敏感に反応
  • 似たようなものは全部イヤ

「偏食」であれば、年齢とともに食べられるものも増えてくると思いますが、「味覚過敏」だと下手に食べさせようとすると全く受け付けなくなってしまうことも。
境界線がはっきりせずに難しいことが多いですが、ハリーの成長の様子から少しでもあなたのお役に立てますように。

「偏食」と「味覚過敏」の違いはこちらの記事を読んでください!

ごはんを食べないのはわがままじゃない!その偏食は○○かも?

小さなころの違和感

幼少期の息子の味覚過敏で困ったことが3つ

おしゃぶりが嫌いな子

ハリーは吸う力があまり強くなく、私も初めての出産だったので、母乳が十分に出ているのかどうかさえ分かりませんでした。
よく泣いているハリーに精神的に参ることも。

でも赤ちゃんって、人が話すように話せないだけだから泣いてるだけってことは、今ならわかるんだけどな

出産後にいただいたものの中に「おしゃぶり」があり、子供は泣き止んで寝てくれるだろうというイメージがあって使ってみたのですが…。

ハリーはおしゃぶりが気に入らず。
口に入れる、吐き出す、入れる、吐き出す…

もしかしておしゃぶりのかたさが気に入らないのかな?

半年違いの姪っ子はすんなりおしゃぶりを受け入れているのを知り、なんだか敏感な子だなと感じたことを覚えています。

ただ、哺乳瓶の吸い口は違和感なく受け入れてくれていました。
ミルクが出てくるってわかっていたんでしょうね(笑)

歯磨きをさせてくれない

乳歯が生えてくるようになると歯茎がむずがゆくてぐずることがありますよね。

今ではシリコン素材の柔らかい、歯固め用のおもちゃや歯ブラシもたくさんあります。
おしゃぶりの時とは反対に、とにかくかゆいからかハリーはこの歯固め用の歯ブラシが大好きでした。

この分なら歯磨きも余裕♫

そう思っていましたが、全拒否。

どのお子さんも持っているのかな思うくらい人気のあの虎のぬいぐるみ!
これさえ手に入れれば、歯磨きもさせてくれるようになるはず。

ほーら
一緒に歯磨きしようねっ

はい、撃沈でした(笑)

もちろん遊んでくれるものの、自分がするとなったら嫌でほとんど歯磨きはできず仕舞い。

幸い、一緒の産院に通っていたころに出会った友人が歯科衛生士だったこともあって、いろいろと相談をしたら「無理をして磨く必要もない、お茶や白湯を食後に飲ませたりするのでもOK」と教えてくれました。

それからというもの、無理には磨かずに様子を見ながらあれこれ試していました。

離乳食の好み

1歳半の頃でしょうか。かぼちゃの入った味噌汁をよく好んで食べるようになり、今まで好きだったものはいらないというようになりました。
今まではそんなに選り好みなく何でも食べていたので、少し意外に。

それでも親戚から羨ましいと言われるくらいなんでも食べていたので、あまり気にはしていませんでした。

なんとなく敏感に何かを感じ取っているような、勘のようなものはあったんだけど…

実はこの時、妊娠していて下の子がお腹にいました。

はっきりしたのは1歳8か月の頃の話です。

いちご狩りに妹親子と一緒に行くことになり、一番リーズナブルで時間制限のないところへ行ったのですが…

一個も食べない…

練乳や生クリームさえも拒否。
結局、1歳から料金がかかっていたのにもかかわらず一つも食べずじまいでした。

何年も後でわかったことですが、発達障害のある子の味覚過敏で『いちごの粒々が怖い』と感じているというのをテレビの番組で知りました。
ハリーはこの時怖いと感じていたのでしょうか…本人はいちご狩りに行ったことは覚えていないのでわかりません。

もちろん、離乳食でいちごを食べたことは何度もあるのですが、季節的に出回るものなので食べない時期が多くて結局今も嫌いなままです。

似たような食材の粒々が嫌だと思っているもので

  • ゴマ(ふりかけ)
  • キウイ
  • トマト(プチトマトも)

なんかは特に嫌がります。

身体に付けるものにも敏感

味覚と触覚の敏感さは似ている

帽子はかぶらない

私は「夏は暑いから」、「冬は寒いから」帽子をかぶるよ

私は歳を重ねるごとに、ファッション性とは別の帽子の必要性を身をもって感じるように。

もちろん、子供に帽子をかぶせるのにかわいいというのも一つありますが、気温も昔より上昇しているので心配もあって帽子をかぶせようとしていました。

ハリー
ハリー

(いらん)…ポイッ

しかし、ハリーは拒否。

帽子がかぶれるようになったのは保育園へ行ってからでした。
最初の頃こそ嫌がっていたものの、お友達もみんなかぶっていることや先生のお話を聞いて徐々にかぶるようになりました。

今ではすっかり帽子がないと学校に行きかけて戻ってきたりしています。

布のトレーニングパンツがイヤ

トイレトレーニングを始めたころどうするのがハリーにとっていいのかわからず、布のトレーニングパンツを買いました。

紙オムツはおしゃぶりのように自分でとれないからか、小さい頃からずっとだったからか慣れてしまったみたい

履きなれた感覚と違って違和感を感じたのでしょうね。こっそりとテレビに夢中になっているときに履かせたのに、イヤだと脱いでしましました。

結局、暑くなり始める時期だったので家の中ではパンツを履かせずに、もぞもぞしたらトイレに誘う…などしてトイレトレーニングは進めましたが、長いことオムツにお世話になりました。

最終的には本人に好きなパンツを選んでもらいましたよ。

靴はきつくなるまで履く

最初の靴は友人が出産祝いとしてくれたものでした。
その友人がくれた靴は大きさも歩き出した頃のサイズだったので、ハリー自身も気に入っていたようです。

しかし成長はするもの。

徐々に大きくなるのでデザインの違う靴を買ったのですが、気に入らなかった様子で嫌だと言って元の靴を履いていました。

それこそぬいぐるみに履かせて、

パンダさん、靴似合うね~!
ハリーも履こっか。

ハリー
ハリー

いや…

と一芝居してみましたが、本人に履かせようとするとダメでした。

それでも最終的には本人も痛いと感じてきたようで、すんなりと新しい靴を履くことができました。

素足で育つ子

靴がすんなり履けるようになった後は、靴下が履けませんでした。
ただ、素足で育つのは足の裏を刺激していろんなものを感じ取るからいいんだよということも聞いたことがあったので、それなりに「まぁいいか」とは思っていました。

保育園へ通っているお子さんなんかだと、裸足で過ごす子が多いかもしれませんね。
そうすると問題になるのが

靴下履いてないから、足がくさい!

特に新陳代謝も活発な夏なんかはひどすぎる!

ただ、近年の災害などから裸足で過ごすのではなく「年少の年頃からは上履き」というところもあると思います。

通っていた保育園も、年中から年長へ上がる頃に上履きが導入されたのでそのタイミングで何とか靴下を履いてくれるようになりました。

しかし、どちらかというと休みの日で出かけなくていい日はいまだに年中裸足です。

重ね着ができない

保育園で過ごす際に「長袖の肌着だと手を洗った時に自分で肌着の袖が戻せないから、半袖で」と言われ、その頃から年中肌着は半袖です。

春、20度前後になると長袖一枚で来るようにと言われました。
小さいと自分でコントロールしにくく、先生方も全員のお世話をするのも大変だからでしょうね。

今思えば、この頃の服装から今も変わってないな

だからか、薄手の長袖Tシャツだと下に肌着が着れません…。
重ね着をした時のなんとなく感じる違和感が嫌なんだと思います。

ウエストゴムのズボン一択

小さい頃はまだジーンズのズボンも履いていたのですが、小学校4年あたり…ちょうど給食のことで本人にストレスがかかっていたころから「天スパン」ばかり履くようになっていきました。

だんだん身長も私に近づいてきて、子供服専門店で買えなくなってきた

天スパンとは

ウエストの部分のゴムが布でくるまれている状態の物のこと

子供服専門店のズボンは別布の天スパン
大人サイズもある店は同じ布の天スパン

靴の時と同じで、パツパツで脱ぎ着しにくくてもそのまま履き続ける。
そんな状態か続いていましたが、ついに妥協しないと履けないようになってきて違うタイプのズボンを履いています。

ちなみに、中学校のズボンは「ホックを留めてベルト」タイプなのですが、制服だからか納得して着られるようになりました。

外では食べる子

嫌な物にも触れながらいい雰囲気で食事をすることが大切

保育園での様子

年少になり、私も仕事をしようと保育園へ。
多くの子供をみてきている保育士の先生は「みんな成長したら食べられるようになる」と言われていましたが、相変わらず家では食べない日々。

それでも先生という親でも祖父母でもない立場の人だからか、食べさせてもらうとなんとかいろんなものが食べられるようになり、

ハリー
ハリー

ハリー、大きくなったらなんでも食べれるようになるよ!

と宣言を。食べれるようになっていませんが、それでも嬉しい言葉でしたね。

また、この頃は外遊びもしていたのである程度嫌がらずに食べられていたようです。

食事の雰囲気も大切

小学一年生の給食参観では、おかわりをするくらい食べていてとても安心しました。

ところが、二年生になったころからあまりに給食を食べ終わるのが遅いので、『食べられるものだけ食べなさい』と先生から言われていたようです。

家では食べなかったので、学校でそれなりに食べれていればいいと思っていて…
担任の先生の連絡は何もなく、ショックを受けました

先生の仕事は多いとは思いますが、給食費も同じように支払っている中で何の相談も連絡もないまま決定されていたことは残念でした。

やや苦手な物でも食べられるかどうかは、やはりその場が本人にとって心地よいかどうかも重要でした。

三年生に進級して担任が変わり、先生の献身的な協力もあって食べられるものが増えて…
学校のメニューで食べられるようになったものを家で作ると食べてくれる

本当に感動しました

疑問から「味覚過敏」だと確信

しかし四年生になって担任が変わると、給食のことで学校に行くのを嫌がることが多くなりました。
後でわかったことですが、残念ながらほかの子供たちに対しても対応が良くない先生だったので、クラスの子供たちは我慢を強いられていたようです。

この頃にあまりにも食べられなくて、さらに(今でも自閉症疑いの状態ですが)国語の授業や感想文などの自分の思いを伝えることがうまくできないことが学校生活の多くを占めるようになり、いろいろと調べた結果「味覚過敏」であることを確信しました。

小さい頃からの少しずつの違和感の点と点がつながって、味覚過敏なんだなと。

学校の先生は給料のわりに多い仕事で大変だと思いますが、給食の時間は短く、いやな思いをしながら食べて子供たちは楽しいでしょうか。

誰も雰囲気の悪い中で食事なんてしたくないはず。
特に味覚過敏や偏食がある子は、この給食の時間をつらく感じているかもしれません。

そのためにも、一人でも多くの人に

食事のことで困っている子がいるんだよ


ということを知ってもらいたいです。


外出減は食べられなくなる

コロナ禍で外食はもちろんのこと、外出の機会も減ってしまって気付いたことがありました。

二年生の時の先生が『食べられるものだけを』と指導していたようですが、不快に思い食べられないものを取り除くことで、食べられるメニューが減ることに。

コロナ禍の2年間で今まで食べられるメニューだった「ハンバーグ」や「ヒレ肉のとんかつ」、「サバの竜田揚げ」などが全く食べられなくなりました。
今現在が一番食べられるメニューが少ないのでは?と思うくらいです。

祖父母が遊びに来てくれる機会も減ったため、外食でもやや苦手なメニューも一切手を付けないためお弁当を持っていけるようなところにしか出かけられないのが現状です。

ちょっと苦手でも親戚や友だちと食べると雰囲気が違っていて、食べられることもあったのかなと今は思います。

自己嫌悪でいっぱいの毎日

次男のタイガが生まれてから、はっきりと食べることを拒否し続けてきたハリー。
私の母も心配するくらい食べず、二人の子育てに翻弄されながら食事を作る毎日に一人で悩みを抱えていました。

今でこそSNSやネットで子育てに関する悩みを前面に出せるようになったけど、当時はそんな環境でもなかった…

今思えば、産後のうつ状態だったのかもしれませんが、
あんな小さな子に「なんで食べないんだ」と怒鳴ってしまっていた私。

今でも罪悪感と自己嫌悪が消えません。

もっと子供の食事の悩みを相談したい。
どうすればいいのか話をしたい、そう今でも思っています。

まとめ:現在は改善した?

外出が少なくなり、また成長に伴ってか食べられるものが少ないですが
ごく稀にこんなことも…

ハリー
ハリー

ちょっとツナ、食べてみようかな?

えっ、ホントに⁉嬉しすぎる

ほとんどの確率で気に入らないことが多いのですが、自分から食べてみようって思える時が来ると嬉しいですね。

それでもまだ、次男と比べると苦手なことが多いですが…今はこんな状態です。

苦手な物受け入れたきっかけ
おしゃぶり使うのをあきらめた
帽子かぶせてもとってしまう保育園に行くようになってから
靴下履かない保育園の上履き導入時
休みで出かけない時は履かない
気に入った靴をいつまでも履くきつくなって新しい靴を履くようになった
肌着薄手の長袖の下は着ない
長袖の肌着も嫌
現在も半袖の肌着で、薄手の長袖の下は肌着なし
中学の制服で変わることを期待するも、私服では肌着なし
パジャマの下には着るようになる
ハリーの昔と今の触覚過敏の変化

本当に忍耐力が必要なことですが、少しずつ食べられるようになるといいなと思います。
このコラムを読んでくださったあなた自身も、毎日、毎食の準備が大変だと思いますが、頑張りましょうね。