夏休み明け、ハリーは一週間のうち4日は学校へ行ったものの、翌週から学校へ行けなくなりました。
もう学校に間に合わなくなる時間だよ?
休むの~?
(顔を伏せたまま)…
服も着替えずに朝ご飯だけ食べてじっと座っているハリー。
今日は行けないんだなと思い、学校へ休む連絡をしました。
ま、一日休めばきっと行けるよね…
そんな風に思っていましたが、次の日も次の日も学校には行けなくなりました。
ハリーもタイガも、小さい頃から習い事はしていません。
子供たちに聞いても『特にしたくない』というので、子供の好きに任せようとしていたことと、今の子供って自分の好きなことができる時間も確保できないほど忙しい!というのが、なんだか子供たちには合わない気がしたからです。
中学校へ入り、急に勉強に部活にと忙しくなってしまってハリーは参ってしまったようです。
不登校のきっかけのひとつが偏食(味覚過敏)だとわかったことについてのお話です
朝はとにかく眠い
暑くなってきたころからかはっきりと覚えていないのですが、ハリーは朝ご飯の時に寝転んで食べる日が多くなりました。
どんなに寝ても眠いと言って横になる始末。
他の同じ年齢の子と比べても10時~遅くとも10時半には寝るようにしているので、「よく寝る子」だとか「思春期はとにかく眠い」んだと思っていました。
夜になると元気になる長男
とにかく朝はちょっとずつ朝ご飯を食べ、タイガとさんざん遊んだ後は再びゆっくり服を着替えるハリー。
(はぁ、きっとまた部屋で着替えずに横になってる…)
おーい、遅刻の時間になるよ
着替えるのめんどくさい…
毎朝こんなことの繰り返し。
服にも若干のこだわりを見せるハリーは、制服は着ていくものの気にくわないのかもしれません。
学校から帰ってくると、疲れたというものの解放感と好きなことができる喜びもあるのか、夜遅くまでタイガと大騒ぎ。
早く寝ないとまた朝起きれなくなるよ!
習い事や塾も行っていないものの、部活で6時過ぎまで学校にいるハリー。
大勢で騒ぐのが好きでないからか、きちんとしていないといけないと思うからかひどく疲れるようです。
少子化とはいえ、一クラス40人。三クラスあるので同学年に120人ほどいるわけですが、敏感な彼にとってはそれだけで疲れてしまうのかもしれません。
家ではリラックスできることと、人が多くないことで快適に過ごして…夜は元気に(笑)
私はめっちゃ疲れるけどね
他の子たちより寝てるはず…
夏休みの間も午前中は週6で部活で、学校に行くのと同じくらいの時間に起きないといけませんでした。
今の子たちは小学生からスマホを持っている子がほとんどで、遅い時間まで起きている子もいます。
ハリーは持っていないため、部活の連絡はすべて私のスマホへ。
夜中に連絡が入ることもありました。
もちろん、塾に習い事、勉強する時間などを考えるとそれくらいになるのかなと思いますが、ハリーは遅くても10時半に寝て、朝は6時半に起きる生活をしていました。
9時間寝てるときもあるんだけど…
ぐっすり寝れてないのかな
夏休み開けてようやく1日授業がある日になり、夏休み中も早くは起きていたのでこんなに眠いというのは『起立性調節障害』かなと思い病院へ行くことに決めました。
起立性調節障害とは、サボり病のように言われるのですが実際は身体がうまく機能しなくなってしまうようです。
たちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠感、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期に好発する自律神経機能不全の一つです。
一般社団法人 日本小児心身医学会 https://www.jisinsin.jp/general/detail/detail_01/
病気の可能性を調べる
小さい頃からかかりつけになっている病院があったのですが、「小児科」なのでいつまで小さな子供と混ざってみてもらえるんだろう…ということと、以前偏食のことで相談したときに一蹴されたことがあって、少し行くのに躊躇しました。
そこで、私のかかりつけの小児から年配の人まで診てくれる診療所へ連れていくことに。
血液検査でわかったこと
ハリーはたくさん食べないので便通も頻繁ではなく、さらにお腹が緩くなることもあったのでその旨を伝えました。
- 甲状腺の肥大がみられる(思春期に伴うものかも?)
- 1カ月に1センチは伸びるほどの成長期
- 痩せ型
- お腹の調子が良くない(弱い)
虚弱体質で過敏性の大腸炎でしょうということでした。
(起立性調節障害ではありませんでした)
ただ私が甲状腺の持病があるため、念のために血液検査をと調べてもらうことに。
1週間後に分かったことは、「鉄欠乏性貧血」。
甲状腺の数値に異常はありませんでした。
『思春期の女の子だとなることも多いけど、男の子では珍しい』と言われました。
それって、偏食していることと関係があるのかも⁉
正直、成長=カルシウムやたんぱく質と思っていたので、鉄分が不足しているなんて思いもしませんでした。
ただ、鉄分が不足していると元気も…なんて話を小耳にはさんだこともあったので、食べることの重要性をひたひたと感じました。
ヘモグロビンは鉄を含む色素である「ヘム」とたんぱく質が結びついて(ヘムたんぱく質)できており、これが酸素と結合して体の隅々まで運ばれます。
鉄不足に陥ると赤血球中のヘモグロビンも減り、体内に酸素の供給が十分にできない状態となり、様々な不調が起こります。この状態が「鉄欠乏性貧血」です。
引用元:サントリーウェルネスOnline
https://www.suntory-kenko.com/column2/article/3173/#1%E9%89%84%E5%88%86%E4%B8%8D%E8%B6%B3%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84%E4%BA%BA
鉄分をしっかり摂るには
結局、鉄剤を処方してもらったのですがここで気になることが。
ひじきや海藻類などからしっかり鉄分を摂ることはむずかしいって。
主治医も看護師さんも口をそろえて、食事(食材)からきっちり鉄分を摂ることは今は難しいから、鉄剤を摂るしかないと…。
昔は鉄の鍋やフライパンを使っていて、食材からだけでなく鉄分は摂れていたのでしょうね。
まとめ|鉄分不足はひとつのきっかけ
今回、鉄欠乏性貧血であったことは不登校を誘発する一つのきっかけだったにすぎません。
成長期でぐんぐん身体が大きくなっているのに栄養が足りていないと、心も身体もついていかなくなるようです。
味覚過敏だと食べられるものが限定されてくるので、子供用のサプリメントなども視野に入れないときびしいのかもしれません。
今回、血液検査という形で身体の栄養素が足りていないことがわかりましたが、特に周りの状況に敏感な子というのは、様々な要因で学校へ行くことが困難になることがあると思います。
ハリーもお薬をもらって飲んでいますが、午前中は元気のない時もあります
中学校は小学校と比べていろんなことが忙しくなるので、些細なことでも気を付けてみてあげたいと思います。
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