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子供が給食を食べられないのはなぜ?理由を知ってできる対策をしよう

子供が給食を食べられない理由

「学校を休みたい」

理由を聞いてみると、給食でどうしても嫌で食べられないものがあるから…
なんて子供に言われたことはありませんか。

うちは二人とも、レーズンパンが気持ち悪くって食べたくないと

給食の献立予定表を見て、何日も前から嫌だなぁって言うようになったのは、長男ハリーが4年生、次男タイガが2年生の頃でした。

大人にとっておいしいものでも、子供にとっては「まずいもの」。お友達にとっては「大好物」でも、自分にとっては「大嫌いなもの」。

人によって好みは異なりますね。

大人も子供だったからこういう経験はしているはずなのに、「バランスよく何でも食べなきゃダメ!」って押しつけになっていませんか?

そこでこの記事では、子供が給食を食べられない理由を知ってできる対策法をまとめました。

運動が苦手な子もいれば、算数が嫌いな子もいる。食事だって同じはず。
お子さんはどのパターンで食べられないのかを知ることで、給食の時間が「苦痛」から「楽しみ」に変えてあげることができますよ。

子供が給食を残す理由

子供は年齢によっても異なりますが、気持ちを表現するための単語が少ない子もいるでしょう。

「苦い」
「おいしくない」
「まずい」

簡単な言葉で伝えることはできるけど、青菜独特の「えぐみ」鶏肉の脂身の「くさみ」など、子供には表現できない嫌な味があります。

知っている言葉の数や味の表現方法なども少なく、食材のどういう部分が嫌なのかを詳しく大人に伝えることができないので、私たち大人もなぜ食べないのかを知ることができないのです。

なんでゴマ嫌いなのー?

ハリー
ハリー

うーん、プチっと弾ける時の感じとゴマのにおいが嫌い

今でこそこんな風に答えてくれるようになりましたが、小さい頃はとにかくゴマがイヤとしかわかりませんでした。

給食が子供の食べる量より多い

給食の量は、文部科学省の「学校給食摂取基準」で量が決まっています。でもこれはあくまで目安。一人一人の食べられる量は普段の食生活や活動量などによっても異なります。

一日に必要な栄養素の1/3~1/2を
補えるように決められている

身体の大きさや活動量は異なり、脳からの「お腹が空いた」、「お腹が減った」という信号のタイミングや間隔も違います。

十分にお腹が空いていない状態ではたくさん食べられません。
また、あまり動かずに静かに時間を過ごす子と、外へ出て駆け回る子では必要なエネルギー量も違ってきます。

ごはんの時の給食試食会
ごはんは低学年154g
中学年176g
高学年198g
パンの時の給食試食会
サツマイモいりパンはふわふわで柔らかい

給食試食会で3、4年生量の給食を食べたんだけど…私には多かった!

家で使っている食器とは異なるため、子供もどのくらいの量が食べられるのかが自分でわからないかもしれません。

子供が食べやすい大きさではない

小学校での6歳差は、身体の発達の差も大きいのは分かると思います。

低学年の頃はまだ前歯が永久歯に生え変わる時期。かむ力やかみ切る力もまだ弱いので、給食の素材によっては小さめに切るなどの工夫が必要です。

小学校では『低学年の子たちがうまく飲みこめるように、小さくカットするように工夫しています』と栄養教諭の先生が教えてくれたよ

ピーマンは色も同化していて
ぱっと見わからない程度の大きさ

我が家は2歳差ですが、長男ハリーのほうが奥歯の生え変わりが次男より遅い時期が多かったです。単純にその年齢になったから同じだけ成長するわけではありません。

また、飲みこむまでにたくさんかむ子はどうしても食べられる量も少なくなります。

大人より子供の味蕾の数が多い

小さい子供は苦い食べ物が苦手ですよね。なぜだかわかりますか?

それは身体にとって「必要となるもの」と取り入れてはいけない「危険もの」を判断するためです。

  • 甘い味→エネルギーの元となる糖を認識する
  • 塩味→身体の組織を作ったり調節するミネラルを認識する
  • 旨味→たんぱく質を認識する
  • 酸っぱい味→腐ったものを食べたら危険なものを認識する
  • 苦い味→毒を認識する

その味を認識するセンサーが味蕾といい、舌や口の中にあります。子供は味蕾の数が大人と比べて多くあります。
その数は乳児で1万個くらい、成人した大人で5000~7500個、高齢者は約3000個と数が減ってきます。

味蕾の数が多いとそれだけ味を強く感じるので、酸味や苦味などは本能的に食べてはいけないと身体が反応して食べられないのです。

こういった酸っぱさや苦さは、食べなれていくことで食べられるようになったり、味蕾の数が減る頃には気にならずに食べられるようになることがほとんどです。

においや味などの感覚が過敏で不快に感じる

年齢とともに減っていく味蕾ですが、中にはその味蕾の数が多く味を敏感に感じ取ることができる人がいます。(スーパーテイスター

味だけではなく食感や食べ物のにおいを強く感じるなど、感覚が過敏なために気持ち悪さ、吐き気や痛さなどで食べられない状態を味覚過敏嗅覚過敏といいます。

感覚過敏は発達障害のある人(ASD)に多いと言われますが、発達障害がなくても過敏な人はいます。

長男ハリーはちょっとした違いで食べられないことがあります

給食のメニューや状況でトラウマがある

食事の時間に無理に食べさせられた、恐怖を感じた、食べたものを吐いたことがあるなど、食べるときのトラウマがあって食べられないことがあります。

飲みこもうと思っても吐き気をもようして飲みこめなかったり、身体が受け付けない状態で無理をすることで嫌な思い出として記憶されると、食事をすること自体が苦痛となってしまいます。

私自身もトマトが飲みこめなくて、いつも休み時間にポツンと残って食べないといけなかったことがありました

健康を保つためにいろんな栄養を採ることは大切ですが、無理して食べないことも生きる上で大切なことです。

なんとなく体調が悪い

大人は「食べ過ぎたな」や「胃の調子が悪いな」など、元気ではあるけどなんとなく調子が悪いことがありますね。
また、暑くて汗をたくさんかいた日に塩気の多いものが食べたくなったり、酸味の強いさっぱりしたものが食べたかったりする時は、身体からのメッセージです。

子供も同じように、風邪の前後や寝不足などで体調が悪くて食べられないことがあります。

便秘になっていても食べられなかったりするよ

身体から「食べられない」サインが出ている時は無理して食べるのはいけません。

子供が食べれる環境をつくる

子供が給食を食べられない理由も様々で、できる対策は子供によって異なります。
参考にして、お子さんにあった方法を試してみてくださいね。

  • 子供の食べる量より多い
  • 食べやすい大きさではない
  • 大人より子供の味蕾の数が多い
  • 感覚が過敏(味覚過敏、嗅覚過敏)で不快に感じる
  • 給食のメニューや状況でトラウマがある
  • なんとなく体調が悪い

給食の配膳量を調整してもらう

小食(①)であったり、食べるのが遅い、味覚過敏(④)で食べられないなどの場合は、担任の先生に量を調整してもらえないか相談してみましょう。

その際に、配膳してもらった量を「完食できた」ことや「挑戦した」ことを認めてくれるといいですね。

ハリーが3年生の時の担任の先生は、本人をうまく褒めたり励ましたりしてくれて、意外なものが食べれるようになったよ

長男ハリーは「味覚過敏」なので、学年の最初には量は少なめで、苦手なものでも1口挑戦(もちろん食べられない時もある)できるように相談していました。

メニューを見て嫌でも、実際のおかずを見てみると食べられそうと言って食べているものもありましたよ。

便通の間隔が長かったり、ちょっとした体調の悪さで普段から食べる量に波がある場合(⑥)も、あらかじめ伝えておく方がいいですね。

食べやすさの工夫を確認する

野菜やお肉などの大きさは、調理する学校などによって異なると思います。

学校で1から作る場合、栄養教諭の先生が子供たちの様子も見れるけど、そうじゃないとわからないよね

野菜の苦味などが嫌(③、④)で食べられないなど、家でできる工夫について栄養教諭の先生に相談してみるといいですね。

また「野菜の繊維質がかみ切りにくい」(②)などの理由で食べるのに時間がかかっている場合も、相談することで栄養教諭の先生の立場から調理方法(カット)も工夫してくれるかもしれません。

数は限定だけど、子供たちが少しでも食べられるようにとにんじんを星形にカットしてくれているよ!

野菜の特別なカットも数を限定することで子供たちはドキドキしながら楽しんで食べています。

食べる環境が変えてもらえるか相談する

嗅覚過敏(④)で給食のにおいが気持ち悪くて食べられない子も中にはいます。

妊娠中に調理中のにおいが受け付けられなくて、気分が悪くなった経験はありませんか?

つわりの時に「ご飯の炊けるにおい」がすごく気持ち悪くてダメだった

食べる際は薄まっているにおいも、敏感な子にとっては気分が悪くなるものです。
そういった傾向があるとわかっている場合は、量を減らしてもらったり、においが充満しないようにできないか相談してみましょう。

また、担任の先生が「給食を残すと怒る」など恐怖心(⑤)からなら、他の先生に対応してもらえるかどうか聞いてみてください。

うちはハリーが小4の時の担任の先生の「威圧感」がすごくて…あまりにも食べられないので相談して他の先生が給食は補助についてくれてたよ

まとめ:給食はおいしく楽しい時間に

給食は「食べる」だけでなく、その食材がどのように作られ、子供たちの元に届いているのか、地域ごとの伝統的な食文化を学んだりすることをねらいとしています。

また、一緒に配膳から片付けまで行うことで、協力することや食べる楽しみを友だちと共有することも大切な学びです。

栄養バランスがとれた食事を食べることは大切なことですが、その中で「身体的」、「心理的」な理由により食べられない状態をそのままにしておくのは、本人にとってつらいことです。

子供が給食を食べられない理由を学校と共有して、給食の時間を楽しみに学校へ行ってくれるようにできることをしてあげてくださいね。

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